「店の自動ドアが故障した!」
思わぬトラブル…早く修理を依頼しなければ!
だけど、自動ドアの修理費用って高いんじゃないの??
自動ドアの業界はあまり認知されていないため、業者によって2倍以上も違う修理の見積もり金額に驚かれる方もしばしば見受けられます。自動ドアの修理について、知りたい方はまだまだ多いはず……
そう思いこの記事で“早く・安く・確実に”修理を依頼するための秘訣をまとめました!
長年にわたり自動ドア修理の専門業者紹介サービスで勤め、多くの案件を経験してきた筆者が、これまでに頂いたお客様の口コミなども参考に、役立つ情報をアドバイスします!
故障かな?まずは症状を確認しよう!
自動ドアの故障にも様々な原因があります。もし自分で解決できる程度であれば、お金もかからず助かりますよね。業者へ依頼が必要なレベルの故障か、まずは確認してみましょう。

動かない・開放したまま閉まらない
まずは主電源が入っているかを確認しましょう。問題なく入っているようでしたら、センサー部の確認です。
センサー型の自動ドアであれば、まずは検知場所にセンサーが反応している物が無いかを確認しましょう。あるようなら取り除きます。その後、センサーカメラに異物が付着していないか確認しましょう。センサーカメラが汚れている時は、取り除けば動く可能性もあります。
センサー型でなくタッチ式の場合も、レールの異物、電源など確認しましょう。手動で最後まで動かすことができる場合、タッチ部に電源が供給されていない可能性が考えられます。タッチスイッチの電池交換が必要かもしれません。
勝手に動作する
自動ドアの起動センサーが反応している可能性があります。センサーが検知している異物や動くものが周りにないでしょうか?ある場合は取り除きます。また、レールに異物が詰まっていないかも確認しましょう。
途中で閉まるor閉まりきらないで開いてしまうといった場合も、同様にレールの異物確認をしましょう。また、錠が下がっていないかも確認しましょう。
変な音がする
ガガガっと引っかかる音がする、キーキー音がなるなど、異音がする場合は、レールに異物が挟まっている可能性や、潤滑油が足りていない可能性が考えられます。長期間にわたり、メンテナンスを行っていない自動ドアに多く見られる現象のようです。
各業者のメリット・デメリットを解説!
症状を確認して、問題を解決できなければ業者への修理依頼を検討しましょう。主な修理業者は3種類です。ケースバイケースで問い合わせ先が変わりますよ!

①自動ドアメーカー
まずは王道、製造メーカーです。主な企業には、国内シェアNo1のNABCO(ナブコ株式会社)さん、次いで寺岡オート・ドアシステムさんなどがあります。自分の自動ドアに貼ってあるステッカーで、ブランドの名前を確認してみましょう。
メーカー修理のメリット・デメリット
- メリット
修理や保守点検のクオリティと、保険などのサポートにおける信頼性は間違いありません。また、全国に提携している事業所も多いため、交通費は一律であることが多いです。(それでも少し割高ですが……) - デメリット
やはり費用が高額な点でしょう。メーカーは、自動ドアオーナーへのサポートも担保しなければならないことから、各地に営業所をおくなど人件費が多く必要なのです。また、他社の自動ドアを修理することはほとんどありません。
どんな時にメーカーへ依頼する?
メーカーへ依頼する場合としては、壊れた部品が古い型の希少なものだった場合です。自動ドアを長年使用しているお客様によく見受けられます。すでに廃盤となった部品でも、メーカーであれば在庫や代用品を豊富にそろえている可能性は修理業者より高いです。
メーカーは製品を他社が修理できないように作っています。修理費用の相場をよく知らないユーザーの方は、修理費用が高額でもメーカーに依存せざるを得ません…しかし、その分製品のクオリティや修理、保守サービスの安心感は担保されています。
②修理専門の会社
メーカー以外の独立系会社。自動ドア修理を専門に取り扱っている業者です。10年以上にわたって自動ドアの修理を事業としている企業から、格安のサポートを売りにしている新規の個人事業まで、大小さまざまな会社がこれにあたります。
修理会社のメリット・デメリット
- メリット
修理の費用はメーカーより安く済みます。また、信頼できる会社であれば、不必要に部品交換を勧めない、ちょっとした相談まで乗ってくれるなど、自動ドアオーナーの目線でアドバイスをもらうことができるでしょう。 - デメリット
修理会社によって、得意とする自動ドアのメーカーが違います。稀にですが、きちんと修理ができずに、その時だけの応急処置で費用を請求する業者もいるようです。また故障をしてしまっては二度手間なので、信頼できる業者を探す労力が必要でしょう。
どんな時に修理専門の会社に依頼する?
基本的にはメーカーは最後の手段とし、修理専門の会社へ点検に来てもらうことを最初に検討した方が良いでしょう。無料の点検サービスを提供している業者は多数あります。ちょっとした故障であれば、部品のメンテナンス程度で済む場合もありますので、不要な経費を抑えることができます。
③マッチングサービスで紹介してもらう
私がいる自動ドアメンテナンスもこれに当たります。多数の修理業者が登録している、業者紹介サービスです。故障についてお話を伺い、トラブルの解決に最適な業者を紹介しています。
マッチングサービスのメリット・デメリット
- メリット
圧倒的に依頼までの手間を省くことができます。全国に提携している会社があるため、地元に近い業者や、故障した自動ドアメーカーに強い業者を、短時間で紹介してもらうことができるでしょう。 - デメリット
修理業者のスタッフが運営しているわけではないため、本当に細かい費用などは実際に点検してみないと提示することができません。また、同業者としてたいへん残念ではありますが、マッチングサービスによってはアフターサービスの対応が悪い会社もあるようです。
どんな時にマッチングサービスを利用する?
業者の紹介サービスは遠回りのようにも思えますが、ひとつの窓口で複数の業者を比べられることや、メーカーの下請け会社などを直接紹介してもらうことで、メーカー製品でも安く修理が可能な点は強みといえるでしょう。
まず問い合わせる業者はこれ!
自分で言うのもなんですが、おすすめはやはりマッチングサービスを利用することです。メーカーや町の修理業者は、いかにして自社に依頼してもらうかを前提に営業をしています。
比べてマッチングサービスは中立の立場。問い合わせ頂いたお客様に満足いただけなければ、修理の依頼が成約しませんので、ユーザー目線を前提に業者を紹介するのです。
以下にいくつか自動ドア修理に特化したマッチングサービス(弊社もよろしくお願いします。笑)のリンクを貼っておきますので、気になる方は相談してみましょう。
自動ドアの修理費用一覧
各業者の使い分け方をご紹介しましたが、やはり気になるのは修理費用でしょうか。
修理費用の基本は「工賃+部品代+交通費」です。自動ドアの修理費用は業者によりバラバラ。また、故障の具合や交換する部品によって、金額に大きな違いが出ます。
ここでは、私がよく故障の相談を受ける箇所を中心に、修理費用の相場を見ていきましょう。もちろん、故障のケースによってはその限りではありませんが、相場を知ることで上手に業者と交渉することも可能です。

保守点検と修理レベル
まずは修理内容の違いから。業者の見積もりを見て慌てる前に、自動ドアの故障レベルによって、金額に大きく違いが出ることを知っておきましょう。
交換
消耗や損傷が見られる部品があるときは、交換が必要です。取り換える部品代などの追加費用が見積もりに入ります。費用が高額になるほとんどのケースでは、この部品代が大きな割合を占めます。
分解整備
消耗や損傷がみられる部品が一部のみである場合や、分解して油を差すなどメンテナンスのみで済むケースです。劣化した部分の部品次第で、そこまで高額にならないこともあります。
定期交換
部品の中には消耗品も多く、定められた動作回数の消費でどうしても交換が必要な部品があります。業者と定期メンテナンス契約を結んでいる場合、消耗品の無料交換をしてくれる業者も多いようです。
故障と相場目安の一覧
経年劣化により消耗が激しいなど、部品の交換が必要になった場合は、以下の相場を目安に修理業者と交渉しましょう。
交換が必要な部品の相場一覧
基本的に表示金額の下限が安さを売りにしている修理業者、上限付近がメーカー価格であると考えて問題ありません。
自動ドアの調整 | 9,800〜2万円 |
タッチ式自動ドアのスイッチ交換 | 7,340〜3万5,000円 |
扉本体滑車(プーリー)の交換 | 3〜5万円 |
枠内部のベルト交換 | 3万〜5万円 |
センサーの交換 | 2万9,800〜12万6,000円 |
補助サポートセンサーの交換 | 2万5,000〜8万7,000円 |
鍵交換 | 4万円 |
モーターの交換 | 10万円〜 |
自動ドアエンジンの全交換 | 20万円〜 |
自動ドアの全交換 | 50万円〜 |
工賃 | 業者により計上基準がバラバラ |
料金比較のポイント1. ドアの枚数により料金が変わる
当たり前かもしれませんが、引分けタイプの自動ドア修理は、片引きタイプの自動ドアより1.5倍ほど高くなります。自動ドアの種類によってはこの限りではありませんので、注意しましょう。
料金比較のポイント2. 安すぎる部品は廃盤寸前の可能性がある
相場と比べて、あまりにも格安の修理費用を提示している場合、部品の替えが効かない廃盤のものを押し付けられている可能性があります。結果、早くに故障したり、軽度の故障でも部品を全交換しなければならなくなるなど、後の修理費用が大きく膨らむ事態になりかねません。
料金比較のポイント3. 長期的な目線で合計金額を考える
メーカーの高額な修理費用と比べると、独立系の修理業者に自動ドアの全交換を依頼した方が、長期で使えて最終的に安く済む可能性もあります。
「今の自動ドアはあと何年使えるのか」「今後また不具合が起こる機会が増えてくるとしたら、合計金額はどのくらいになるか」など、長期的な目線を忘れないようにしましょう。
修理を依頼する前に
業者について知識が増えたところで、あとは見積もりをとるだけです。最後に、自動ドアオーナーの方に心得ておいて欲しい注意点と、よくある相談へのアドバイスをさせてください。

悪徳業者に注意しましょう
修理を急ぐ前に、一番気を付けて欲しいポイントはこちらです。今までに飛び込み営業をしてくる修理業者はいませんでしたか?もし心当たりのある場合は気を付けてください。それは悪徳業者である可能性が高いです。
一度点検をするといってわざと故障するように細工をする。自動ドアに貼ってあるメーカーのシールを張り替えて電話番号をすり替え、誤って電話で依頼すると高額の金額を要求される、など多数の被害が判明しています。
自動ドアが故障した場合は、シールの番号に電話をする前に“必ず”シールが張り替えられていないか、確認をするようにしてください。
定期メンテナンスは必要か?
やはり一度自動ドアの故障を経験すると、定期メンテナンスの方が安いのでは?と疑問になる方も多いようですのでアドバイスさせてください。
例えばメーカーは、定期的なメンテナンスを購入1年目から推奨しています。某メーカーでは1年に二回の定期訪問が受けられる安いプランでも3万6,000円〜。消耗品以外は部品の交換に追加費用が必要です。
基本的に自動ドアは長期で利用できるように製造されています。もちろんメンテナンスしないよりはした方が良いのですが、耐久性に優れるものであれば、10年は不具合がないといったケースも珍しくありません。
そのままメーカーに10年費用を払い続け付き合うことを想像すると、費用は馬鹿に出来る金額ではないので、依頼するのであれば消耗品は無料で取り替えてくれる独立系修理業者が一番費用面とのバランスも良いのではないでしょうか。
まとめ:安く信頼できる業者の探し方
自動ドアの修理についてご説明してきましたが、結論としてはやはり地元に近い修理業者へ依頼することをお勧めします。信頼性ではメーカーに強みがありますが、信頼できる修理業者が見つかるのであれば、コスト面で選べる方がいいですよね。

まずは見積もりを取りましょう
ほとんどの修理業者が点検・見積もりを無料で行っていますので、存分に利用しましょう!できれば複数の業者に問い合わせ、見積もりに来てもらうことが望ましいです。
業者によっては強みを持つメーカーの種類や、価格が違いますし、見積もりを比べることで相場や、詳しい故障の原因を知ることができ、ひいては交渉の材料にもなります!
手軽さを求める人はマッチングサービスへ
上記を見て面倒くさいと思った方は、マッチングサービスを使いましょう。実際に数々の相談を受けているので、専門家として提供される適切なアドバイスや、信頼できる業者が集まっているサービスは満足度も高いと思います。
改めていくつかご紹介しておきますので、お困りの方はご相談を!
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※状況によっては全体修理をおすすめする場合もございます。